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 台風9号の影響で、北海道では23日にかけて、日高や北見地方など各地で記録的な大雨に見舞われ、浸水や土砂崩れが発生。首都圏の鉄道や空の便も乱れた。

 道によると、23日午前11時現在、新ひだか町、新冠町などで計約200件の床上や床下浸水が発生。道東を中心に約700人が避難所に避難しているという。

 日高町では午前4時ごろ、国道235号で土砂崩れが発生し、車十数台が立ち往生した。乗っていた人たちは町職員の誘導で近くの会館などに避難し、けが人はなかった。上川町の国道39号では山側の斜面が崩れ、土砂が約40~50メートルにわたり路面を覆った。平取町のシラウ川では橋と道路のつなぎ目付近が崩れ、乗用車1台が川に転落。運転していた男性は窓から脱出して自力で岸に上がり、けがはなかったという。

 JR北海道によると、午前11時20分現在、道央や道東などを中心に特急62本を含む計431本が運休または運休を決めた。

 台風が通り過ぎた東北や首都圏でも影響は続いた。

 山形県米沢市では22日午後6時半ごろ、山あいの市道で土砂崩れが起きた。市道の先にある滑川温泉福島屋旅館と姥湯温泉桝形屋旅館の宿泊客と従業員計52人が一時孤立状態になった。

 線路上に木が倒れた千葉県の外房線上総一ノ宮―安房鴨川駅間では運転を終日見合わせる。土砂で列車が立ち往生した東京都の西武多摩湖線は萩山―西武遊園地駅間で運転を見合わせており、復旧のめどはたっていないという。

 全日空と日本航空は23日午前、北海道の新千歳空港の発着便など国内線計14便を欠航した。成田空港では22日に170便以上が欠航した影響で、約3千人がターミナルビル内で一夜を明かした。