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 関節リウマチの治療で生物学的製剤と呼ばれる新薬を使う人が増えている。従来の薬と一緒に使うことで、関節の破壊を抑え、生活の質(QOL)の改善効果が期待できるが、薬代が高額で、経済的負担が大きくなるのが患者の悩みだ。「期間限定」で利用したり、後発薬を使ったりする方法があるが、医師とよく相談することが重要だ。

炎症抑える「生物学的製剤」が浸透

 東京都内に住む泉谷忠之さん(49)はある夜、肩の激しい痛みに襲われた。翌日、病院で痛み止めを処方されたが、おさまらず、手の指や首も痛くなった。専門医を受診、リウマチと診断され、抗リウマチ薬による治療が始まったが、改善しない。全身の関節が痛く、シャツのボタンをとめることも、字を書くこともままならなくなった。そこで、生物学的製剤を加えて使うようになると、次第にはれや痛みがおさまった。泉谷さんは「劇的に改善し、普通の生活ができるようになった」と話す。

 リウマチの原因は不明だが、本来は外敵から自分の体を守るはずの免疫細胞が、関節で骨と軟骨を包む「滑膜」に集まって攻撃し、炎症を起こす。これが続くと滑膜が増殖、次第に骨や軟骨が破壊され、激しい痛みやはれが出る。進行すると関節が変形し、人工関節が必要な場合もある。

 痛みなどの症状だけを抑える非ステロイド系抗炎症薬や副腎皮質ステロイドもあるが、関節を破壊から防ぐのが抗リウマチ薬と生物学的製剤だ。

 東邦大の川合真一教授(内科)によると、世界的に治療の中心は抗リウマチ薬のメトトレキサートだ。細胞増殖に必要な物質の合成を防ぎ、免疫細胞や滑膜の増殖を抑える飲み薬だ。それでも効果が十分でなく、病気の勢いが強い人で、ほかの合併症がないなどの場合に、生物学的製剤の追加が検討される。

 生物学的製剤は免疫細胞から出てくる炎症を起こすたんぱく質などをピンポイントの標的にして抑える。2003年にインフリキシマブがまず承認され、現在は8種類まで増えた。点滴や皮下注射で投与する。

 ただ、生物学的製剤は、免疫を…

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