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 鏡餅の上に橙(だいだい)などを模した飾りを固定する包装材の特許をめぐり、凸版印刷(東京都台東区)と越後製菓(新潟県長岡市)が東京地裁で争っている。凸版印刷は、越後製菓の9種類の商品の製造・販売の差し止めと、約7100万円の損害賠償を求め、5月に提訴。7月にあった第1回口頭弁論で越後製菓側は「特許は侵害していない」と争う姿勢を示した。

 訴状によると、凸版印刷は鏡餅の飾りをプラスチックカバーで覆って固定する技術の特許を出願。2000年に登録され、カバーを製造し、餅メーカーに供給している。越後製菓が遅くとも06年から飾りを透明カバーで覆った商品を製造・販売し、年間約10億~20億円を売り上げているのは特許侵害だ、と訴えている。

 越後製菓は答弁書で「自社製品のカバーは飾りの固定のためではなく、保護や店頭でのいたずら防止が目的」と反論した。取材には、「係争中なのでコメントは差し控える」としている。同社は、鏡餅や切り餅をあわせた「包装餅」のシェアでは業界2位、鏡餅に限ると業界トップという。(千葉雄高)