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 使い勝手のよさから一定の人気を集め、乗用車の売れ筋となりつつあるミニバン。フォーマルさが求められる霊柩(れいきゅう)車でも、やがてミニバンが主流になるかもしれない。光岡自動車(富山市)がこのほど発表したミニバン型霊柩車の量産モデルを取材した。

 ベース車両はトヨタ・ヴェルファイア。同社の最上級ミニバンとして、押し出しの強い派手なフロントグリルや室内の広さが人気だ。地方で親と同居しながら子育てする世帯のファミリーカーとして支持されるだけでなく、企業幹部や政治家などVIPが後部座席に乗る、いわゆる黒塗り高級セダンからの乗り換え需要も増えている。

 東京都江東区の東京ビッグサイトで22~24日開かれた葬祭産業展示会「エンデックス」でお披露目された霊柩車は、全長を1400ミリ延長。柩(ひつぎ)をのせる納棺室を設けたうえで、5人分の乗車スペースを確保している。できるだけ多くの遺族や親族が同乗できるよう配慮したという。

 納棺室は職人による手作りで、木材をあしらったストレッチャーを暖色系のLEDによる間接照明で照らし、出棺のセレモニーで映えるよう工夫した。東北新幹線や北海道新幹線、北陸新幹線のファーストクラス「グランクラス」をイメージしたという。

 受注目標は年間10台。光岡太進取締役は「ミニバン型の霊柩車はまだ少ないが、展示会での反応は上々。高級感を売りに浸透できれば」と話す。価格は消費税込み1026万~1104万8400円。(北林慎也)

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