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 資産運用すると偽って投資家から現金を集めたなどとして、警視庁は、投資ファンドの代表松井直幸容疑者(47)=東京都世田谷区尾山台1丁目=を詐欺と金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで逮捕し、25日発表した。無登録のファンドを使い、63人の顧客から総額113億円を集めていたとみて調べている。

 また、同庁は、顧客を勧誘していた東京都新宿区の法人の実質的経営者、大和久茂則容疑者(46)=東京都港区赤坂8丁目=ら計4人も、同法違反(無登録営業)容疑で逮捕した。

 生活経済課によると、松井容疑者は顧客の資産を運用すると偽り、茨城県の男性ら計3人から、金融庁に届け出ていない投資ファンドに計3億7千万円を出資させて詐取した疑いがある。大和久容疑者らは、無届けのファンドの勧誘活動をした疑いがある。

 松井容疑者は、商品の一時的な価格差を利用した売買で利益を得る「アービトラージ」と呼ばれる取引をうたい、「リスクはほとんどありません」などと顧客に説明していた。だが、こうした取引を行った実態はなかったという。

 松井容疑者は少なくとも六つの投資ファンドを運営していたが、証券取引等監視委員会は昨年3月、一部の届け出がないと指摘。集めた資金を流用して出資者に支払っている疑いがあるとして、金融庁に情報提供をしていた。