[PR]

 トヨタ自動車が次世代エコカーの普及役として、今冬に発売する新型「プリウスPHV」。ベースは昨年末に投入したハイブリッド車(HV)の4代目プリウスだが、プラグインハイブリッド車(PHV)は、どう違うのか。記者が千葉県内で試乗した。

 サーキットに並ぶ新型車。一見して、通常のHVタイプより精悍(せいかん)な印象だ。シルエットは似ているが、ヘッドランプを細くし、エンブレム周りに透明な樹脂を使うなど、目立つパーツを採用した。現行のプリウスPHVはベースの3代目プリウスと見た目がほぼ同じだが、「差別化できなかったことを教訓に、デザインにもこだわった」(トヨタの技術者)という。

 アクセルを踏むと、スーッと静かに動き出す。聞こえるのはエアコンやタイヤがこすれる音ぐらい。音や振動が大きいエンジンが動いていないためだ。PHVは、充電した電気がなくなるまではモーター中心で走る点が、エンジンをこまめに併用するHVとの違い。それでも、時速100キロ前後になるとエンジンに頼る場面があるが、新型は電池などの工夫で、モーターだけで走る範囲を現行型より大きく広げた。

 最も印象的だったのは加速力。HVタイプはアクセルを踏み込んだ時、速度が上がり始めるまでに一瞬間が空くが、PHVだと、踏んだ瞬間に跳ね上がるように感じる。発電機がモーターとしても働くよう改良したことも、加速の向上につながったという。

 短時間の試乗では体感できなかったが、使い勝手の面では電池の性能が大きな改善点だ。1回の充電でモーターだけで走れる距離が現行型の2倍超の「60キロ以上」になり、トヨタはこの点を強くアピールする。

 ただ、気になる値段は未公表。プリウスPHVの現行型は294万円(消費税込み)から。ベースのHVタイプは代替わりで20万円ほど値上がりした。PHVの新型は高級感を強調していることもあり、業界内では、最低価格が300万円台前半から半ばになるとの見方が多い。(友田雄大)