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 浄土宗西山深草派の総本山で女人往生の寺として知られる誓願寺(中京区)で、寺の由緒などを描いた重要文化財「誓願寺縁起絵」(鎌倉時代)の模本が見つかった。10月末から、原本と共に特別公開される。

 模本は今年2月、本堂下の地下倉庫で偶然見つかった。幅148センチ、長さ236センチで原本とほぼ同じ。寄付銘に「明治十五年十月二十七日」とあり、幕末から明治にかけて作られたとみられるという。重文の縁起絵3幅のうち第1幅を写したもので、原本では黒ずんで見えない人物の表情や空を舞う小鳥なども鮮明だ。

 特別公開を前に、一部はがれかけていた絵の具の固定や表装の補強など、応急処置を施し、26日に誓願寺に戻された。公開終了後、1年ほどかけて完全に修復する予定という。

 10月28日~11月7日に「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)で公開される。