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 米海洋大気局(NOAA)は24日、ハワイ沿岸に生息する野生イルカを観光客などから守るため、50ヤード(45・7メートル)以内に近づくことを原則禁止する新たな規制案を公表した。ハワイではイルカと泳ぐ体験ツアーが日本人観光客にも人気だが、今後はできなくなる可能性もある。2カ月かけて市民の意見を募り、1年以内に最終決定するという。

 NOAAによると、対象になるのは、ハワイ諸島の周囲約3・7キロの海域など。気づかずに近づいたり、イルカの方から人や船に寄ってきたりする場合など一部の例外を除き、接近を禁止する。

 イルカは夜間に沖に出て小魚などを捕り、昼間は沿岸に戻って休む習性がある。ハワイでは、日中にイルカに近づく観光客が増えており、イルカが休息できずに健康を害する恐れが高まっていたという。

 イルカと泳ぐツアーは、昔から続く観光の目玉の一つ。地元には複数の案内業者があり、観光客をボートでイルカのいる海域に連れて行き、シュノーケリングなどでそばを泳ぐことができる。ある業者は、ニューヨーク・タイムズの取材に「イルカは人が近づいても自然に振る舞っており、人間を受け入れている」などと語るなど、規制案は厳しすぎるという声もある。

 米国では、海洋哺乳類保護法で、許可のない野生イルカの捕獲だけでなく、いやがらせなどの行為も禁じられている。(ワシントン=小林哲

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