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 埼玉県東松山市の河川敷で23日朝に同県吉見町の井上翼さん(16)が遺体で見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された少年らが「井上さんと会おうとしたのに不在とうそをつかれた」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、逮捕された5人のうち年上の少年らがこれに腹を立て、主導的に井上さんに暴行したとみている。

 捜査関係者によると、逮捕された東松山市の16歳と17歳の無職少年と、同市や埼玉県川越市の中学3年生3人は比較的付き合いが長く、遊び仲間だった。一方、井上さんがこの少年らのグループと行動をともにするようになったのは、殺害されたとみられる5日前の17日ごろという。

 発表によると、16歳の少年は逮捕時の調べに「(井上さんが)うそをついたり、電話やメールを無視したりしたので殺した」などと供述。捜査関係者によると、事件直前、2人の無職少年らが井上さんと会おうと連絡を取った際、井上さんは地元にいないと答えたが、東松山市内のコンビニエンスストアで偶然出会ったという趣旨の供述を、複数の少年がしているという。

 県警は、この後、年上の無職少年らが主導して、井上さんを約1・5キロ離れた河川敷に連れて行き、集団暴行に発展したとみている。中3の少年らも暴行に加わったり、暴行を動画で撮影したりしていたとみられているが、県警は事件への関与に濃淡があるとみて役割を調べている。