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 歌舞伎界の重要な名跡、中村芝翫(しかん)を八代目として今秋に襲名する歌舞伎俳優の中村橋之助さん(50)が29日、東京・浅草寺で襲名披露のお練りと成功祈願をした。この名跡は、父の七代目芝翫さんが亡くなった2011年以来、5年ぶりの復活となる。四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助をそれぞれ襲名する、長男の国生(くにお)さん(20)、次男の宗生(むねお)さん(18)、三男の宜生(よしお)さん(14)も同行した。

 鳴り物の山車(だし)や木遣(きや)り、浅草芸者衆らも加わる華やかなお練りの一行は同日午前11時ごろ、雷門を出発。にぎやかな仲見世を通り、本堂までの約400メートルをゆっくりと進むと、大勢の観客が詰めかけた沿道から「成駒屋(なりこまや)!」のかけ声がかかった。

 橋之助さんは「晴れ晴れした気持ち。未来の歌舞伎界のために精進していきたい」。本堂前では「父(七代目)芝翫は大変な雨男でした。(お練りの)途中で晴れ間になった時、父が語りかけてくれたような気持ちがしました。盤石な成駒屋を築きたいと思っていますので、どうかごひいきを賜りますようよろしくお願いします」、長男の国生さんは「兄弟3人力を合わせ、家族一丸となって襲名に向けて頑張って参りたいと思います」とあいさつした。

 披露興行は10月の東京・歌舞伎座公演から始まる。(山根由起子)