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小さないのち

 午前4時。いつものように哺乳瓶を片手にベビーベッドの宇宙(そら)ちゃんを抱き上げようとした。でも、その小さな体は冷たく、顔は紫色になっていた。「そらが、そらが」。妻の叫び声で夫が起き、救急車を呼んだが、助からなかった。

 関西地方に住む喜恵(よしえ)さん(38)と会社員の夫(47)は3年半前の冬、まだ生後4カ月の長男・宇宙ちゃんを就寝中に亡くした。

 宇宙ちゃんは2週間前から寝返りを打てるようになっていた。寝かせたときは仰向けだったが、その朝はうつぶせになり、枕の上で顔を斜め下に向け、両手は握って万歳するような姿勢だった。司法解剖で窒息死と判断された。死亡の推定時刻は前の日の午後9時ごろ。親子が寝付いてから30分ほどの時間帯だ。

 生まれてからずっと、宇宙ちゃんをリビングのベビーベッドに寝かせ、夫婦はすぐ横に布団を敷いて寝るようにしていた。少しでも動いたりむずかったりすれば喜恵さんは気づいて起きていたが、この日は異変には気づけなかった。

 夫は、早起きする喜恵さんを気遣い、ふだんは妻が寝てから2、3時間は子を見守った後に寝るようにしていた。だが、この日は風邪を治そうと睡眠薬を飲み、早く寝てしまった。「僕が風邪をひかず、薬なんか飲まなければ」と悔やむ。

 喜恵さんは当時のことをほとんど覚えていない。

 テレビに子どもが映れば、気づ…

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