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 米軍のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設工事を巡り、沖縄県東(ひがし)村高江地区周辺で、市民らと警察との「攻防」が1カ月以上続いている。翁長雄志(おながたけし)知事は「過剰警備だ」と批判するが、県警は「正当な職務」との立場だ。すでに完成したヘリパッドには、米輸送機オスプレイが騒音とともに頻繁に飛来している。

 那覇市から車で約2時間。24日午前、県道沿いのヘリパッド建設現場への入り口「N1ゲート」には、移設工事に反対する市民ら約50人が集まり、数百人の機動隊員とにらみ合っていた。

 パトカーに先導された工事用のトラックが近づくと「帰れ」「工事やめて」と叫び声が飛ぶ。市民がトラックに近づこうとすると機動隊員がすぐに止め、怒声と悲鳴があちこちで上がった。70代の女性が倒れて後頭部を打ち、救急車で運ばれた。

 国がヘリパッド移設工事を再開した7月22日から、こうした衝突が静かな山あいで毎日続いている。抗議に加わる沖縄県在住の作家目取真(めどるま)俊さん(55)は「機動隊による排除は暴力的。少しでも抵抗すれば関節をひねられる」と憤る。

 動きが始まったのは参院選翌日の7月11日。国は突如、資材などを北部訓練場の別の場所に搬入し、全国各地から機動隊が集められた。7月22日早朝、N1ゲート前に座り込む市民の排除を始め、バリケードを撤去。これに対し反対派の人たちが県内外から毎日集まった。これまでに公務執行妨害容疑で2人が逮捕された。

 翁長知事は、訓練場の返還計画については「推進すべきだ」との立場だが、ヘリパッド工事については「オスプレイの運用は想定外で、交通整理が必要」として賛否の明言を避けてきた。ただ、警備のあり方については25日の定例会見で「過剰な警備であることは間違いない。(国が言う)県民と寄り添ってしっかり話し合っていきたい、というのにはほど遠い」と批判した。

 沖縄県警は朝日新聞の取材に対し「道路の通行に危険と判断した人を、危険のない場所に移動していただいている。強制でも排除でもない」と答えた。(吉田拓史)

オスプレイの騒音、電車通過のガード下並み

 すでに完成したヘリパッドで訓…

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