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 ブラジル政府の会計を粉飾したとされるルセフ大統領(68)を被告とした弾劾(だんがい)裁判で29日、ルセフ氏本人への被告人質問に上院議員51人が名乗りを上げた。途中で3人が辞退したが、全員が質問を終えたのは日付が変わる直前。大統領の罷免(ひめん)につながる歴史的な場面だけに、背景には自らのアピールや実績につなげたいとの意図もありそうだ。

 質問は、希望すれば上院議員の誰でも行える。質問した議員のほとんどはルセフ氏の政権運営を批判し、罷免に賛成の立場だった。

 ルセフ氏は「今回の弾劾手続きは無実の人間に刑を下し、クーデターという罪を犯すものだ」と従来の主張を展開。ルセフ政権下で経済危機が深刻化したとの批判に対し、「危機は私のせいではない。中国経済の減速や資源価格の下落など世界的な情勢によるものだ」と語気を強める場面もあった。

 ルセフ氏はこの日、弾劾手続きの場に初めて姿を現し意見を表明。裁判の採決は30日に行われる予定で、全上院議員81人のうち3分の2(54人)以上が有罪に賛成すれば、ルセフ氏の罷免が決まる。地元メディアは「有罪判決の可能性が高い」と伝えている。(ブラジリア=田村剛)

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