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 黒船艦隊の司令長官ペリーをゆるキャラにするのは失礼か――。静岡県の下田商工会議所青年部が下田市の補助金も活用して制作した「ぺるりん」をめぐって論争が起きている。きっかけは福井祐輔下田市長が「外国の偉人をゆるキャラにしてちゃかすのはどうか」と発言したこと。青年部側は「敬意は払っている」として活動を継続する構えだが、両者の溝は深そうだ。

 ぺるりんは昨年5月にデビューした。ゆるキャラとしては後発だが、「その分、前例を研究して工夫した」(担当理事だった高橋弘樹さん)という自信作。ペリーの故郷、アメリカ・ニューポート市生まれのペンギンの妖精という設定で、ペリーとペンギンをかけ合わせたような名前を付けた。

 制作には、活性化の一助になると市が60万円を補助した。活動費としても年間約150万円の補助金を出している。イベントなどへの「出演」は市の内外で年間約100回にのぼり、これまでは市主催の行事にも数多く登場してきた。

 福井市長は今年6月の市長選で、現職を破って初当選した。商議所の幹部が新市長を訪問、政策説明をした際に、市長から否定的な発言があったという。市長はその後、地元ケーブルテレビの番組でも同様の発言をしている。

 その理由を福井市長は「ペリーはアメリカからすれば英雄。それを『ぺるりん』とちゃかしたような呼び名にするのは外交儀礼上も望ましくない。さらに、ペリーが下田を象徴するキャラクターか疑問もある」と説明する。そして「私の出席する行事には出てほしくない」とまでいう。

 福井市長は元陸上自衛官で、自衛隊が初めて国連平和維持活動に派遣されたカンボジアで実質的な日本代表を務めた経歴があり、そうした経験も影響しているようだ。

 青年部側は、こうした予想外の反応にやや戸惑い気味だ。高橋さんは「下田は『開国のまち』がキャッチフレーズで黒船祭もやっている。郷土の偉人として大切に思っているからこそ命名した。ゆるキャラは親しみやすさを求めるもの。ちゃかすつもりはまったくない」と反論する。

 知名度を上げようとできるだけ多くのイベントに参加しているが、活動費不足を補うため伊豆半島内には会員が自費で出向いている。それだけ思い入れも深い。高橋さんは「理解してもらうため、粛々と活動を続けたい」と話す。

 両者を和解させようとの動きも…

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