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 台風10号の豪雨による浸水被害で、岩手県は1日午前、県内で少なくとも約1600人が孤立状態にあることを明らかにした。北海道では行方不明の3人の捜索が続いた。10人が死亡した岩手県岩泉町の伊達勝身町長は、被害区域に避難勧告を出さなかったことについて「甘かったと反省している」と陳謝した。

 岩手県によると、1日午前6時現在で、最も孤立状態の人が多いのは岩泉町で929人。他にも遠野市で239人など、7市町に孤立している人がいる。避難所に避難している人は5市町村で830人いる。

 岩泉町によると、孤立者の半数以上が高齢者とみられ、独居の人が多いという。町内全域が停電し、電話は電源不要の黒電話しか使えない。電話の不通などもあって17人の安否が確認できていない。小本(おもと)地区を除く全町内が断水しているという。

 町は公民館や生活改善センターを避難所に指定。1日午前10時現在、6カ所に386人が避難している。道路事情の悪化で近づけない避難所が多く、ヘリコプターで米、パン、缶詰などを届けているという。

 伊達町長は1日朝、町役場で記者会見し、安家(あっか)地区以外に避難勧告を出さなかったことについて、「外を歩いて確認し、他には出さなくていいと判断した。想定外の水位だった」と話した。

 一方、北海道内では乗用車3台が川に転落したことがわかっている。1日午前6時半ごろ、大樹町の川に転落した1台が橋の近くで流木の下敷きになっているのを、がれきの撤去をしていた作業員が発見した。乗っていた音更町の会社員男性(28)は見つからなかった。北海道庁によると、1日午前5時半までに、道内で最大222カ所の避難所が開設され、最大1650人が避難したという。