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 5月から職務停止中だったブラジルのルセフ大統領(68)が8月31日、弾劾(だんがい)裁判で罷免(ひめん)された。昨年から続いたブラジルの政治の混迷は一つの区切りを迎えた。政治の混乱を収拾し、苦境にある経済をいかに回復できるかが、テメル新大統領(75)の課題だ。

 上院議員81人による採決で、ルセフ氏の有罪支持は61人、反対は20人。憲法で全議員の3分の2以上と定められた罷免要件を満たした。採決結果が示されると、弾劾支持派の議員は歓声を上げ、国歌を斉唱した。一方、反対派は「クーデターだ」と書かれた紙を掲げて抗議した。

 ルセフ氏が問われたのは財政赤字を実際より少なく見せるための政府会計の粉飾と、議会の承認なしで行った支出許可。ルセフ氏は会見で、「議会によるクーデターで政権が奪われた。私たちは再び帰ってくる」と改めて潔白を訴えた。

 ルセフ氏の支持者は弾劾裁判に抗議するデモを広げた。最大都市サンパウロでは31日、デモが暴徒化して警察と衝突。警察が催涙ガスなどを使って制圧した。

 近隣諸国でも、抗議の声が上がった。ルセフ氏の労働党政権と良好な関係を保ってきたキューバやボリビア、エクアドルなど左派政権の各国は、大統領罷免を一斉に批判。ベネズエラはブラジルからの大使召還を決め、「クーデターから生まれた政府との外交関係は凍結する」と宣言した。

 一方、昨年の大統領選で中道左派から中道右派への政権交代が起きたアルゼンチンは、弾劾裁判の結果を尊重すると表明した。

新政権も支持率低迷

 南米初となるリオデジャネイロ…

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