[PR]

小さないのち

 事故や病気で子どもを亡くした親の悲しみが消えることはない。でも、同じような経験をした親どうしで語り合うことで、「気持ちをしまう場所」が少しずつ見つかることもある。

 和歌山市の主婦神崎未歩さん(37)は2002年9月、長男の那琉斗(なると)ちゃんを亡くした。家族が寝かせて10分ほど離れ、戻るとぐったりしていた。病院では、死因が特定できない突然の病死である「乳幼児突然死症候群(SIDS)の疑い」と診断された。

 その日は那琉斗ちゃんの2歳の誕生日だった。命日には、後に生まれた小4の息子と小2の娘、夫と一緒にケーキで誕生日を祝う。プレゼントは靴だ。那琉斗ちゃんと同じ年頃の子の成長に合わせたサイズを毎年、新しく買う。それを数年後、成長が追いついた下の息子が履いてくれる。

 10年以上たった今も、9月になると引き戻される。「彼岸花を見ると保育園に送り迎えしたなとか。風やにおいでバーッとよみがえってくる」

 亡くなった直後の記憶はない。なぜ死なせてしまったのか、なぜ自分だけが生きているのか。落ち込み、責めた。那琉斗ちゃんに何が起きたのかを知りたい一心で「NPO法人SIDS家族の会」に入会した。

 2年後、同市の神谷純さん(3…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら