根津弥
東京都港区の東京メトロ銀座線青山一丁目駅のホームで先月15日、盲導犬を連れていた男性(55)が線路に転落し、亡くなった。盲導犬を連れた視覚障害者がどんな生活を送り、街にはどんな危険があるのか。都心の会社に勤める男性の一日に密着した。
午前7時すぎ。豊島区の金子聡さん(49)の家を訪ねると、玄関で座ってエクルス(3)の手入れをしている最中だった。トイレにブラッシング。「ほい、ここ」とももをたたくと、エクルスがあごを乗せた。口を開けさせ、タオルでゴシゴシ歯を磨いた。
20代の頃から少しずつ視野が狭くなっていき、7、8年前にほぼ見えなくなった。今は一人暮らしで、ヨーグルトの製造販売「ダノンジャパン」(目黒区)で働いている。
家を出て路地に差し掛かると、エクルスが歩みを止める。「グッド。ストレート、ゴー」。音や気配で車が来ないことを確認し、金子さんが指示を飛ばす。
東京メトロ副都心線雑司が谷駅に着いた。エレベーターに乗ろうとした時、女性が「入れますよ、そのまま真っすぐで大丈夫」と声をかけてくれた。「ああやって気に掛けてもらえるとありがたいですね」
この駅はホームドアがある。エ…
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