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 人生の最期は自宅で過ごしたいが、それまでの介護は施設で――。島根県出雲市が在宅医療や介護について市民の意識を調べたところ、こんな思いが浮き彫りになった。

 アンケートは、自宅などで医療や介護を切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」の2025年構築を目指す市が、現状を把握するため昨年11月~今年1月に実施。無作為に抽出した市民3千人のほぼ半数に当たる1551人から回答を得た。

 要介護で長期療養が必要になった時に過ごしたい場所は、特別養護老人ホームなどの介護施設を選んだ割合が40%と最も多く、次いで自宅が30%。病院が24%だった。自分以外の家族が要介護になった場合でも同じような傾向だった。

 一方、がんなどの病気で人生の最期を過ごしたい場所としては自宅が39%と最多。緩和ケア病棟も30%と比較的多く、介護施設は4%だった。病院での入院継続を求める割合も4分の1(24%)あった。

 要介護の時に自宅を選ばない理由として、自分の場合も家族の場合も「家族に負担や迷惑がかかるから」がもっと多く、次いで、自分の場合は「家族が仕事を辞めないといけなくなるから」、家族の場合は「急に病状が変わったときの対応が不安だから」とした割合が多かった。

 ケアシステムの足がかりとして市は18年4月までに、在宅医療と介護の連携を進める8事業を実施する方針。担当者は「自宅を介護の場に選ばない理由を少しでも解消するため、在宅での医療と介護の連携強化や地域の互助活動の支援に取り組みたい」と話している。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(今林弘)