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 民主化の先進例として注目を集めた中国広東省の烏坎(ウーカン)村でリーダーを務めたが、当局から汚職などの罪に問われた林祖恋・前村長に対し、広東省仏山市の禅城区人民法院(裁判所)は8日、懲役3年1カ月、罰金20万元(約300万円)の実刑判決を言い渡した。村民は「冤罪(えんざい)だ」と反発を強めている。

 中国メディアなどによると、林氏は建築業者に便宜を図った見返りに40万元超の賄賂を受け取ったという。今年6月に拘束された直後、「自供」する映像が当局から公表されていた。この日の初公判でも、林氏は罪を認めて上訴しない考えを示し、即日判決が言い渡された。不正入札については裁判所は無罪とした。

 烏坎村では2011年、40年近く居座った村の共産党支部トップによる腐敗に怒った村民が抗議運動を開始。トップを追放して直接選挙を実現し、運動を主導した林氏が村長になった。

 この際に不正に業者に売り渡された村有地が、返還されていないため、林氏は今年6月、村民とともに上級市政府に陳情する計画を進めていた。ところが、陳情の直前に汚職の疑いで拘束された。

 香港メディアによると、林氏が拘束された後、村民がデモを連日展開。1日1回だったデモを2回に増やすことを公表するなど抗議を強めていた。

 これに対し、警察は8日、村民が裁判所に行けないように村の道路を封鎖したほか、裁判所一帯への立ち入りも制限。デモは違法として、10日までにやめるよう警告するなど、対立が激化している。(広州=益満雄一郎)

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