[PR]

 巻き貝の仲間で「氷の妖精」と呼ばれるクリオネの新種を北海道蘭越町貝の館(同町港町)の学芸員らがオホーツク海で発見した。新種の発見は1902年以来とされる。同一とみられていた北太平洋と北大西洋のクリオネが別種だったことも分かり、世界で確認されたクリオネは4種類となった。

 新種を見つけたのは同町職員で貝の館学芸員を兼務する山崎友資さん(33)と道立オホーツク流氷科学センター(紋別市)の桑原尚司学芸員(41)。新種と分かったクリオネは10年以上前から地元の研究者らが存在を確認していたが、従来のクリオネの幼生か、別種の生物と見られていた。

 山崎さんはオホーツク海沿岸で採取したクリオネの仲間を1年間飼育して遺伝子を解析。論文をロンドン貝類学会に送り、新種と認められた。体長約8ミリで、学名はオホーツク海にちなんで「クリオネ・オホーテンシス」と命名。和名は「ダルマハダカカメガイ」に決まった。

 山崎さんは「クリオネ類はきれいな海の象徴。小さな生き物だが、次の世代に残すにはどうすべきかを考えるきっかけなればうれしい」と話した。(佐久間泰雄)