【動画】広島東洋カープの25年ぶりセ・リーグ優勝を祝い、カープ女子たちが鏡開き=西畑志朗撮影
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 広島カープのセ・リーグ優勝から一夜明けた11日、広島ではまちのあちこちでセールが始まった。百貨店や飲食店はもちろんのこと、一風変わったものやサービスまでお得に。赤字覚悟のところもあるが、25年分のフィーバーは、まだまだ収まりそうにない。

 「優勝おめでとう!!」

 午前9時半、旧広島市民球場跡地に近いそごう広島店(広島市中区)の正面入り口では、開店前に私設ファンクラブ「カープ女子会」リーダーの住本明日香さん(31)らが、くす玉を割って祝った。午前10時の開店時には並んでいた約3千人が一斉に入店し、「25年ぶり」にちなんだ25円の大根などのお買い得商品を買っていた。広島県三次市の主婦、紙迫里子さん(42)は「テレビで試合を見て思わず泣いてしまいました。色々なお店を回って、まちの熱狂を楽しみたい」と笑顔で話した。

 同店には紙屋町法律相談センターがあり、広島弁護士会は近く、ここでの相談に限って料金(通常40分6480円)を9月末まで無料にする予定だ。担当の上椙(うえすぎ)裕章弁護士(45)も熱烈なファン。「カープの人気を借りて、弁護士の活動を広く知ってもらうため」と趣旨を語る。

 「カープ(コイ)」にあやかり、ニシキゴイを25%引きで売り出したのは小西養鯉(ようり)場(広島市西区)社長の小西丈治さん(63)。これまで「赤ヘルゴイ」と名付けたニシキゴイの一種を店頭に置き、応援してきた。「紅白」という品種の100匹に1匹程度の割合で生まれるといい、鶴の一種、タンチョウのように頭に赤い丸の模様がある。1975年のカープ初優勝時、お客さんから「赤ヘルみたい」と言われたのがきっかけで名付けた。「今はまさに『コイの滝登り』の勢い。これを機に、ニシキゴイを身近に感じてもらえれば」

 理容院「カットサロンタウラ」(広島市安佐北区)は、髪を赤く染める料金(通常7500円)を日本シリーズ終了まで無料に。11日正午までに3件の予約が入った。店長の田浦宏光さん(29)は「『男気』で無料にしました。ぜひ染めに来て」。

 植物店「叢(くさむら)」(広島市西区)は頭にあたる部分が赤く、「赤ヘル」のように見えるサボテン「緋牡丹(ひぼたん)」を半額にしたところ、すでに用意した約60点が売り切れ。店主の小田康平さん(39)は「みんなで広島を盛り上げたい」と話した。(泉田洋平、池上碧)