7月に亡くなったピアニスト中村紘子さんのお別れの会が12日、東京都港区のサントリーホールブルーローズ(小ホール)で開かれ、関係者やファンら約1250人が別れを惜しんだ。愛猫と愛犬を抱いた遺影が飾られ、レコードや楽譜などゆかりの品や写真パネルが囲んだ。

 関係者約850人による大ホールの「偲(しの)ぶ会」では、中村さんと共演機会の多かったチェリストでサントリーホール館長の堤剛さんがバッハを献奏。東京交響楽団も演奏を捧げた。日本文学研究者ドナルド・キーンさんが「素晴らしいセンスと技巧を持ち、私たちを長い間楽しませて下さいましてありがとうございます。中村さんは永遠に私たちの心の中に生き続けます」と、追悼の辞を述べた。(小原篤