パレスチナとの和平交渉開始に尽力し、ノーベル平和賞を受賞したイスラエルのシモン・ペレス前大統領が28日、テルアビブ近郊で死去した。93歳だった。ロイター通信などが伝えた。

 ペレス氏は1923年、ポーランド(現ベラルーシ)生まれ。34年に当時の英委任統治領パレスチナに移住し、48年のイスラエル建国に伴う第1次中東戦争では海軍を指揮した。その後首相や外相などを歴任し、07~14年には大統領を務めた。

 イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の秘密和平交渉では、外相としてイスラエル側の実質的な責任者を務め、93年、パレスチナの暫定自治を定めたオスロ合意を結実させた。この功績で当時のラビン首相とPLOのアラファト議長(ともに故人)と94年のノーベル平和賞を受賞した。

 今年1月、胸の痛みを訴えて2度にわたり入院し、カテーテル手術を受けた。13日夜、脳卒中をおこし、中部テルアビブ近郊の病院に入院していた。