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 ホンダは16日、小型ミニバン「フリード」を全面改良し、売り出した。小型車の運転のしやすさと、ミニバンの使い勝手のよさの両立をめざした。子育て世代だけでなく、子供が手を離れた「子離れ層」も有望な売り先として想定する。

 3列シートで6~7人が乗れるが、小型車「フィット」がベースのため小回りがきく。車内でくつろげるよう、1列目から3列目までの距離は先代に比べ9センチのゆとりを持たせた。シートの厚みを薄く削るなどの工夫で、車体全長は5センチの拡大にとどめた。床は低くし、乗り降りや荷物の積み下ろしを楽にした。

 ミニバンは2000年代初めに子育て世代の人気を集めた。ホンダの寺谷公良日本本部長は「3列シートの便利さを知った人は、子離れ後も、いざという時は多人数で乗れる車を求めた」という。08年発売の先代は「子離れ層」の買い替えにも支えられ、累計58万台を販売。新型もこの成功モデルを踏襲し、既に月の販売計画の2倍超の1万3千台の予約を集めている。

 しかし、市場環境は厳しい。3列シートの小型ミニバンでは、昨年7月にトヨタ自動車が12年ぶりに全面改良した「シエンタ」の売れ行きが好調だ。燃料1リットルあたり27・2キロという低燃費ハイブリッド車(HV)モデルや、個性的な外観が支持され、今年上半期の販売は前年同期の8倍に達した。

 新型フリードのHVの燃費はシエンタと全く同じ値まで向上させており、激しい販売合戦が繰り広げられそうだ。フリードの価格は消費税込み188万円から。2列シートの「フリード+(プラス)」(定員5人)は190万円から。(榊原謙)

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