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 ドイツのメルケル首相は19日の記者会見で、難民受け入れにあたってドイツ社会に呼びかけてきた「われわれなら成し遂げられる」という言葉を、今後は使わない方針を明らかにした。

 昨夏に難民を大規模に受け入れることを決めた際にこの言葉を使い、その後、受け入れに寛容なメルケル氏の政策を象徴する言葉として、メディアなどで頻繁に使われ、スローガンのようになっていた。今年7月に南部バイエルン州で難民らによる襲撃事件が相次いだ直後の記者会見でも、メルケル氏は同じ文言で国民に協力を呼びかけた。

 しかし、自ら率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)が、今月4日の北東部の州選挙で、反難民を掲げる新興右派政党に敗北して第3党となり、18日のベルリン市議会選挙でも過去最低の得票率となった。発言の「自粛」は、来年の総選挙を控え、国民の間に難民受け入れに反発する声があることに配慮したものとみられる。

 CDU党首として19日に会見したメルケル氏は、当初からスローガンとして使う意思はなかったとしつつ、「勝手に解釈され、挑発されていると感じている人も中にはいる。一方で、私たちにはこの言葉では表し切れないほどの仕事が待ち受けている」と説明した。(ベルリン=高野弦)

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