「パパと呼ばないで」「池中玄太80キロ」などのコメディードラマで知られる脚本家の松木ひろし(まつき・ひろし、本名松木弘)さんが19日午後3時20分、急性白血病のため東京都内で死去した。87歳だった。葬儀は近親者で行う。喪主は次男鋭人(えいと)さん。

 フジテレビの「ぼうふら紳士」(1960年)で脚本家デビュー。クレージーキャッツの「無責任シリーズ」の一部を始め、ザ・ドリフターズやコント55号の主演作など、喜劇映画の脚本を数多く手がけた。

 また向田邦子らとともに「七人の孫」「だいこんの花」などの森繁久弥主演のホームドラマを執筆。70年代には石立鉄男の主演シリーズ「おひかえあそばせ」「パパと呼ばないで」「雑居時代」などを立て続けにヒットさせた。

 80年代には西田敏行が報道カメラマンに扮した「池中玄太80キロ」で高視聴率を獲得。人情喜劇でありながら、現代の先端風俗を取り込み、しゃれた雰囲気のあるドラマを得意とした。

 向田らと作った共同ペンネーム「葉村彰子」の名義では、テレビドラマ「水戸黄門」「大岡越前」「江戸を斬る」なども手がけた。