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 東京電力は21日、台風16号の接近に伴う大雨で、福島第一原発の海側のエリアの地下水位が、地表と同じ高さまで上がったと発表した。放射性物質で汚染された地下水が雨と混じって海に流れた可能性があるため、東電は地表の水や海水の分析をする。

 第一原発の海側のエリアには、地下水の水位を観測する井戸がある。東電によると、台風16号による大雨の影響で、水位が地表から約10センチ下まで上昇した。そのため、仮設ポンプやバキュームカーなどを増やし、複数の井戸から地下水をくみ上げたが、水位の上昇は止まらず、20日午後10時ごろ、地表面まで達した。21日午前7時現在、水位は変わっていないという。

 東電の担当者は「降った雨が地面に染みこまず、海に流れるのが中心」としつつ、「放射性物質を含んだ地下水が流れ出る恐れもある」と話している。

 東電によると、福島第一原発構内の8月1日~9月20日の降雨量は約575ミリだった。(富田洸平)