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 昨年10月、18歳のアイドルが小児がんで亡くなった。東京・浅草の「花やしき少女歌劇団」の一員として歌手をめざしていた。右足の切断手術を受けたが、ステージではいすに座って歌った。少女が旅立ってから1年。死を前に残したさまざまな言葉が、10月から新しいステージに立つメンバーを励ましている。

 9月25日、東京・浅草の老舗遊園地「浅草花やしき」内の小さなステージ。ここを拠点に活動する「花やしき少女歌劇団」(団員数32人)のメンバーが踊っていた。

 「唯ちゃん、きっと見に来てるね」。後輩のステージを見に来た元メンバーの少女たちが話した。かつてこの輪の中心にいた木村唯さんの一周忌が、まもなく訪れる。

 唯さんは小3で入団。中3の夏、足の痛みに襲われた。「横紋筋肉腫」というがんで、抗がん剤治療に耐え、高1の夏に右足の切断手術を受けた。生きる可能性を探り、ステージに戻るための決断だった。唯さんは入院中、母雅美さん(43)に「私を可哀想だと思わないで。私は十分幸せだから」と話し、ベッドの上でショーの動画を見ていたという。

 手術から約5カ月後、ステージに戻った。片足を失った唯さんは観客が不快にならないか、歌劇団の小さな子が怖がらないか気にしていた。だが、無用な心配だった。一番仲良しだったメンバーの大橋妃菜(ひな)さん(16)は「みんな『おかえり』っていう感じだった」。ファンも手製のうちわを振って迎えた。

 踊りでは、センターの唯さんを…

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