[PR]

 キリンビールは、熊本県産の米などを使ったビール「一番搾り 熊本づくり」を10月12日から、全国で発売する。7月から熊本県内限定で発売したが、「熊本地震の復興支援のために買いたい」といった声が全国から相次いだため、大幅な販売拡大を決めた。

 「熊本づくり」は、キリンが47都道府県ごとの特色を生かしてつくり、地域限定で販売するシリーズの一つ。全国発売は「熊本づくり」が初めてだ。1本売るごとに10円を熊本地震の被災地の復興支援に使う予定で、具体的な手法は検討中だという。

 九州産の麦芽と熊本県産の米を使い、「熊本特有の濃い味の料理にも合うように、すっきりと飲みやすくした」(キリン)。「火の国」をイメージして、ビールの色も通常より赤くしている。

 仕込みを始めた直後の4月に熊本地震が起き、予定より1カ月遅れて7月から熊本県内で発売した。県外からも、消費者や小売業者などから販売を求める声が多く寄せられたという。

 26日から全国向けの出荷が始まり、福岡県朝倉市のキリンビール福岡工場で出荷式が開かれた。当初は2万ケース(1ケースは大瓶20本分)の生産予定だったが、全国販売によって20万ケースを超えるという。店頭で買えるのは11月中旬ごろまでになる見込みだ。

 キリンビールマーケティング熊本支社の麻生芳彦支社長は「全国の人に商品を飲んでいただくことで、被災地の皆さんが少しでも元気になれば」と話す。(渡辺松雄、高橋尚之)