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 中堅建材メーカーで、家庭用マッチ国内最大手の兼松日産農林(東京都中央区)は27日、マッチの製造販売事業から撤退すると発表した。「桃」や「燕(つばめ)」、「象」の絵をあしらった主力商品は、商標を引き継ぐ日東社(兵庫県姫路市)が製造販売を続ける。

 兼松日産農林は、1905年にマッチの製造を始めた兵庫県淡路市の工場を来年3月に閉鎖する。戦後には国内十数カ所にマッチ工場があったが、使い捨てライターや自動点火式コンロの普及で需要が急減した。工場閉鎖を続け、淡路市の工場は唯一の製造ラインとして稼働してきた。

 マッチはお彼岸などで根強いニーズがあり、老朽化した機械の部品を手作りして維持してきた。ただ、昨年末ごろに機械が故障し、続けることが難しくなったという。