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 スタジオジブリの元スタッフによる回想録の出版が相次いでいる。草創期の宮崎駿監督の苦悩、プロデューサーの仕事術、波瀾(はらん)万丈の世界展開、アニメーターらの汗と涙の奮闘記――。どの本からも「ジブリ(サハラ砂漠に吹く熱風)」の名にふさわしい、熱い息遣いが伝わってくる。

 5日刊行の「もう一つの『バルス』 宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代」(講談社)は、怪談「新耳袋」シリーズで知られる作家の木原浩勝が、1986年のジブリ第1作「ラピュタ」に打ち込む宮崎の鬼気迫る姿を活写する。木原は当時、各部門のつなぎ役の「制作進行」で、宮崎の話し相手にもなった。

 スタジオの未来がかかる第1作。45歳の宮崎は「絶対失敗できない」と自らにプレッシャーをかけ、その黒髪は完成時に真っ白になった。没にしたアイデアの数々を見ていた木原は「天才だから、という言葉で片づけられない苦悩と努力を書き残しておくべきと思った」と語る。

 主人公パズーとヒロインのシータが、滅びの呪文「バルス」を唱える有名なシーン。映画では手と手を重ねて「飛行石」を持っていたが、木原が資料を調べると、水戸黄門の印籠(いんろう)のように、飛行石を敵ムスカに突きつける絵コンテの下書きが見つかった。「正義が悪を倒す冒険活劇ならこの終わり方でいいが、宮崎さんは2人が心を一つにするドラマとして描きたかったのでしょう」

 8月に出た「自分を捨てる仕事…

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