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 運動会シーズンまっただ中。骨折などの事故が全国の学校で相次いだ組み体操を、ダンスなど別の演目に変える学校が増えてきた。一方で、力を合わせて大技を完成させる姿は根強い人気があり、高さを制限するなど安全に配慮しながら続けるところもある。学校現場の模索は続いている。

 約120人の生徒たちが運動場の中央で幾重にも円形を作り、一斉に手を広げた。花が咲き誇るような姿に、観覧席の保護者らから盛んな拍手が送られた。

 大阪市西区の市立西中学校で9月30日、体育大会の最後に3年生が披露した団体演技だ。創作ダンスと簡単な「組み体操」を融合したもので、同校の教員が考案した。

 ストーリー仕立てが特徴で、進路や人間関係など思春期の悩みを一人で抱える生徒たちが支え合い、苦難を乗り越えていく様子を約5分間で表現。体育委員の南勇輝君(15)は「高さのある動きはないけど、みんなの動きがそろった時は気持ち良かった。団結していると思えた」と話した。

 同校では2年前までは組み体操が名物で、7段ピラミッドに挑戦した年もあった。しかし安全に配慮するよう求めた大阪市教育委員会の通知を受け、昨秋から団体演技に。同校の体育科教諭の一人は「いつか事故が起きそうで怖かったからほっとした」と振り返る。

 昨年は保護者らから惜しむ声も出たが、「これまで以上に良いものを作ろう」を合言葉に取り組んだ。評判も上々だった。

 山岡良知(よしちか)校長は演技を終えた生徒たちを見ながら「生徒同士の絆を深めることができたのではないか。一人ひとり、いい表情をしていますね」と話していた。

ピラミッドやタワーを禁止する教委も

 組み体操をめぐっては、生徒が力を合わせて技を決めた時の感動などから教員や保護者には根強い人気がある一方、事故が相次ぎ、是非をめぐる議論が全国に広がっている。

 独立行政法人「日本スポーツ振興センター」が扱った災害共済給付の記録によると、組み体操による事故は近年、全国の小中学校、高校で年間8千件以上起きているという。タワーやピラミッドの事故が多い。

 大阪市教委は昨年9月、ピラミッドの高さを5段まで、タワーを3段までに制限。その後も事故が続き今年2月には、小中学校、高校でのピラミッドとタワーを全面禁止した。

 スポーツ庁は今年3月、「児童…

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