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 日本の台所・築地市場(東京都中央区)の移転はどうなるのか。豊洲市場(江東区)で建物の下に盛り土がされなかった問題で、都の調査は責任者の解明に至らなかった。調査を命じた小池百合子知事は淡々とその結果を説明したが、市場の人や都民からは不信の声が上がった。

 30日午後2時、都庁6階の記者会見室。約140人の報道陣の前に現れた小池氏は、開口一番、余裕の笑顔をみせた。

 「きょうはテレビ台数が多くてすごいですね」

 東京五輪に向けたフラッグツアーなどの話題に続き、豊洲市場問題の調査結果の発表へ。小池氏はわずかに表情を険しくし、パワーポイントで報告書を解説していった。

 主要な建物の下に地下空間を造ったのに、盛り土があると説明し続けた都職員の対応を、強い口調で断じた。「非常に遺憾」「恥ずかしい状況」

 問題発覚後に石原慎太郎元知事が報道陣に「都庁は伏魔殿」と発言したことを念頭に置いてか、「『伏魔殿』と評論家のように言っているわけにはいかない」と述べ、改革を進める意欲を示した。

 だが報告書は、どの時点で誰が盛り土をしないことを決めたのか、特定しなかった。小池氏は「流れの中で、空気の中で進んでいった」と淡々とした表情で語った。

 28日の都議会での所信表明では、責任の所在を解明すると宣言していた。報道陣から「これ以上詰め切れないのか」「責任の所在はいつまでに明らかにするのか」と質問が相次いだが、「(報告書では)明確な答えがまとまっていないと思います」。

 さらに日本人論で知られた評論家の名を持ち出し、「山本七平さん的にいえば日本の空気の研究。それでは大学の研究に終わっちゃいますので、それからもう一歩、二歩進める」と話し、公益通報制度を使うなどして調査を続ける考えを示した。(伊藤あずさ)

 築地市場協会会長の伊藤裕康さ…

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