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 若い女性に人気のブランド「ジル・スチュアート」をめぐり、米国の企業と日本のアパレル大手が法廷で争っている。米国の「ジル・スチュアート社」とデザイナーのジル氏が、「ジル氏が関与していないのに広告として使われ、『パブリシティー権』を侵害された」と主張。このブランドの女性服などを販売するアパレル大手「サンエー・インターナショナル」(東京都)に約26億円の損害賠償などを求め、東京地裁に提訴した。

 30日に開かれた第1回の口頭弁論で、サンエー社は争う姿勢を示した。

 訴状によると、サンエー社は1996年に米ジル社側とライセンス契約を、2007年には商標権の譲渡契約を結んだ。しかし、その後に両者の関係は悪化。サンエー社は13年に、米ジル社側との広告材料の使用などの契約を解除した。

 米ジル社側は、この契約解除で「提携関係はなくなった」と主張。サンエー社がホームページでジル氏の写真などを載せていたことについて「氏名や肖像権が無断で使用された」と訴えた。「米ジル社との提携により企画・製造した」との表示についても「消費者に誤認させる」としている。

 提訴についてサンエー社側は「商標権は当社が持っており、法にのっとって対応していきます」とコメントした。(塩入彩)