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 江津市の山下修市長は31日、市役所の庁舎を建て替える方針を明らかにした。現庁舎は橋のような斬新なデザインでモダニズム建築の傑作とされるが、建設から半世紀余り経ち、耐震補強しても震度6強以上の地震に耐えられない恐れがあるという。取り壊さずに残し、新庁舎を建てる。

 市議会との情報交換会で方針を示した。新庁舎の建設地は江津署や済生会江津総合病院があるエリアが有力とみられている。総事業費は40億円程度と見込まれ、財源に合併特例債などを充てて2019年度までの完成を目指すという。

 市によると、現庁舎は世界文化遺産に登録された西洋美術館(東京)を設計したル・コルビュジエの弟子吉阪隆正氏が設計した。1962年の完成から54年が経ったものの、市議から「市にとってシンボリックな建物」との声も出るほどの存在だ。市は耐震補強をして活用する考えだが、使い道は未定という。

 市は14年、改修を前提に専門家らによる市庁舎改修整備検討委員会を設け、耐震補強の方法を検討してきた。しかし4月の熊本地震で熊本県内5市町の庁舎が被災したため、検討委は方針を転換。この日公表し、市に提出した報告書では「新庁舎建設が最も望ましい」と結論づけた。(礒部修作)