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 環境省は4日、世界自然遺産への登録を目指す鹿児島県の奄美群島とその沿岸海域を、来年の早い時期に国立公園に指定する方針を明らかにした。9月、新たに指定された沖縄県北部のやんばる国立公園に続き、34カ所目の国立公園になる見通しだ。

 奄美群島にはスダジイなど葉が日光を反射して光る木々が形づくる「亜熱帯照葉樹林」が広がり、サンゴ礁に囲まれている。絶滅が危ぶまれるアマミノクロウサギやアマミヤマシギ、アマミイシカワガエルなど希少な動植物の生息地だ。

 環境省によると、対象は奄美大島など5島。指定区域の土地買収を進めるため奄美群島に社有林を持つ岩崎産業(鹿児島市)と調整を続けていたが、大筋で合意した。近く具体的な指定区域を決める。

 政府は固有の生物が多い鹿児島県の奄美大島、徳之島と沖縄県のやんばる地域、西表島を合わせて「奄美・琉球」とし、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録することを目指す。山本公一環境相は4日の閣議後会見で「早ければ来年春ごろの指定を目指している」と述べた。(小堀龍之)