[PR]

 大隅良典さんの母校、福岡高校(福岡市博多区)には3日夕、同級生ら約20人が集まり、発表の瞬間を待ち受けた。インターネットの中継をスクリーンに映し出したがうまく映らず、ホームページでノーベル医学生理学賞の受賞決定を確認すると、一斉に拍手で喜びを爆発させ、互いに「よかったね」と笑顔を見せ合った。

 大隅さんは高校時代、化学部の部長を務めた。部員だった山口大名誉教授の早川誠而さん(72)は「同級生がノーベル賞をもらうなんて、夢のような感じ」と喜んだ。大隅さんについて「もの静かだった。ガリ勉ではなかったが、非常に頭がよかった。部長として文化祭の出し物についていろいろと考えてくれた」。福岡から初めてのノーベル賞受賞について「福岡の誇りでうれしい。元気をもらった。心から感謝をする」。

 小中高校が同じだった福岡市議の藤本顕憲さん(72)は、すぐに大隅さんの自宅に電話をかけて、家族に祝福を伝えた。大隅さんとは「よっちゃん」「藤本君」と呼び合う仲で、「聡明(そうめい)な少年だった」と振り返る。「うれしいの一言。来年で高校の創立100周年。後輩たちも奮起して続いてほしい」

 3年生の時に同じクラスだった岡島俊郎さん(71)は「受賞がわかった瞬間、鳥肌が立って、心臓が止まるかと思った」。岡島さんの石好きを知った大隅さんが3年ほど前に緑色の蛍石をプレゼントしてくれたという。「温厚で気さくで、誰とでも話すような感じだった。石は宝物になった。本当に心からおめでとうと言いたい」

 同期生の波多江一彦さん(72)は「(優秀で)入学以来、雲の上の人だった」と振り返る。同期会で会った時、何度か受賞理由になったオートファジー(自食作用)の研究について聞き、「大まかにわかったけど、細かいところは全然わからなかった」と話す。「4年くらい前から、ずっと受賞を待っていた。うれしい」と喜んだ。(伊藤繭莉)