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 現在、目黒区駒場の日本近代文学館で「漱石―絵はがきの小宇宙」展が開催されている。漱石宛ての〈絵はがき来簡集〉というべき展覧会で、漱石の書・書状・門下生に送った初代猫の死亡通知、津田青楓の絵など関連資料も展示されている。漱石宛ての絵はがきのほとんどは、岩波書店の所蔵のもので、今回はその3分の1が出品された。漱石は受け取った多くの書簡を処分してしまったが、絵はがきだけは別格だったらしい。

 そうした中にあって、社会主義者の堺利彦が送った一枚が異彩を放っている。現物の公開は初めてだ。F・エンゲルスの肖像写真が描かれた平民社発行の私製絵はがきで、宛先は「東京帝国大学文科大学 夏目漱石様」。文面には「新刊の書籍を面白く読んだ時、其(そ)の著者に一言を呈するは礼であると思ひます。小生は貴下の新著「猫」を得て、家族の者を相手に、三夜続けて朗読会を開きました。三馬の浮世風呂と同じ味を感じました」とある。

 1905(明治38)年10月…

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