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 今月10日、じゃんけんで選抜メンバーを決める「AKB48じゃんけん大会」が神戸市内で開催される。人気でもなければパフォーマンスの実力でもない。ただ「運」だけで運命を切りひらくイベントは、これまでファンの間に様々な伝説を残してきた。勝敗を分ける運のつかみ方とは――。AKB48を知り尽くす雑誌編集長や現役メンバーらが語り合った。イベントはBSスカパーで生中継される。

青木宏行(光文社エンタテインメント編集部編集長) 会社で頑張っているけど、なかなかチャンスに恵まれず評価されない人もいる。もし、じゃんけんという「運」だけで、ポジションをつかめるなら、思わぬ人材が注目され、組織も活性化するかもしれない。AKB48のじゃんけん大会はそんな意義があると思います。

中西智代梨(AKB48) 第1回優勝の内田眞由美さん(元AKB48)はまさに「チャンスの順番」を引き当てましたね。

青木 内田さんはさっしー(指原莉乃/HKT48)と同じ5期生でしたが、ずっと非選抜で無名のメンバーでした。代々木体育館のコンサートで初のじゃんけん大会の実施が発表された時、彼女は「やった!」と、メンバーの中でただ一人ジャンプするほどに喜んだ。その勢いのまま、選抜常連メンバーを打ち倒して優勝。ファンの間でも知名度が上がりました。

中西 AKB48グループの選抜やセンターになるのは想像できないほど難関ですが、じゃんけんで決まるのだと、「もしかしたら自分にもチャンスがあるかも」と思います。私は第3回大会から参加していますが、予備選から参加する姉妹グループのメンバーも真剣でした。

青木 大会を発想した秋元康さんは、「運」の大切さを語っています。秋元さんやスタッフ、ファンが決める選抜総選挙でも、注目されるメンバーには限りがあります。第1回の内田さんのような「下克上」はドラマも生みます。第2回から第5回までは勢いのある選抜メンバーが優勝しました。彼女らの運の強さは後ほど分析しますが、昨年、選抜経験は一度もないものの「AKB48劇場の守り神」と言われていた藤田奈那さんが優勝しました。メンバーは感動し、多くのファンも奇跡は起きると信じたのではないでしょうか。

村山彩希(AKB48) 奈那さんは普段から努力されていて、ダンスパフォーマンスの実力もあるので、注目されて本当に良かったです。メンバーはみんな喜んでいました。頑張っていれば、チャンスの順番が回ってくる。私たちにも刺激にもなりました。

     ◇

青木 過去の大会を振り返ると、じゃんけんに強いメンバーと弱いメンバーがいます。中西智代梨さんは過去2回選抜入り。昨年は準優勝。一方、村山さんと後藤さんは、じゃんけんに弱いタイプ。村山さんは昨年2回戦負け、後藤さんは過去0勝です。みなさんはいつもどんな気持ちで対戦に臨んでいますか?

中西 昨年は「盛り上がればいい」という気持ちでした。すると、勢いがついて、いつの間にか決勝に進んでいました。

村山 昨年は「とりあえず1勝」の気持ちでしたが、2回戦で優勝した藤田奈那さんと当たり、その勢いに負けてしまいました。

後藤萌咲(AKB48) 昨年は島田晴香(AKB48)さんに負けました。あまり勝てる気がしませんでした。

中西 島田怪獣、強そうだからね(笑)。

青木 じゃんけんは運と駆け引きだと思いますが、みなさんはどんなふうに手を決めていますか。

中西 直感を信じるようにしています。「ここはパーだ!」とひらめいたら、「絶対に行ける!」と迷わずにパーを出す。すると、いい結果が出て、勝ち進むことができました。

村山 私はぶれぶれです。待ち時間にステージでメンバーがどんな手で勝負しているかを観察して、どうしようかと色々と考えてしまいます。そして考えすぎて負けています。

後藤 私はバラエティー番組で、シュークリームの中に一つ辛子入りが入っているゲームをすると、迷いに迷った末に辛子入りを選んでしまったことがあります。直感では「これかな」と思っても、なぜか違うものに手が向かって、結局、辛子入りを食べてしまいました。

中西 私も今でこそぶれなくなりましたが、HKT48時代に予備選を勝ち上がり、初めて(第3回)じゃんけん大会に出場した時は2回戦で負けました。相手はぱるるさん(島崎遥香/AKB48)。初めての武道館や大観衆に緊張してしまって、ぱるるさんと目を合わせる余裕もなく、心がウロウロして負けてしまいました。

村山 私も会場の雰囲気にのみ込まれそうになります。会場のざわめきが耳に入ると雑念が起きるし、対戦相手への声援が大きいとプレッシャーになります。昨年はたまたまファンの方が近くにいて、「ゆいりー、がんばれ!」という声が聞こえたので、逆に強気になれて1回戦を突破できました。

青木 優勝者を見ると、勢いのある選抜メンバーが多い。第3回優勝のぱるるも、9期生の中から抜け出そうとしていた時期に大会を制しました。勢いのほかにも、執念というか「気合」や「集中力」があるメンバーが勝つ傾向があります。第2回大会の篠田麻里子と藤江れいなの決勝戦は象徴的です。センター経験のなかった篠田は、ベスト16入りが決まってスイッチが入り、「センターしかいらない」と本気でした。その対戦中に小さな虫が二人の間を通り過ぎた。藤江はその虫を一瞬、目で追ったが、篠田はまったく気づかないほど集中していた。その結果、篠田が優勝。審判をしていた南海キャンディーズの山ちゃん(山里亮太)が語っています。

中西 昨年の決勝戦では、私は集中力が途切れた側でした。勝ち上がるにつれて勢いに乗っていましたが、決勝戦を前に「ちょっと待てよ」と。優勝してセンターに立つと記念撮影があります。その日の私は井上陽水さんの仮装をしていた。サングラスにアフロヘア。「これはまずい。もっとかわいい格好をすれば良かった」。ちょっと弱気になってしまい、その後グーを出し続け、最後はパーを出した藤田さんに敗れました。

青木 藤田奈那との決勝戦はあいこが6回。じゃんけん大会史に残る名勝負でしたが、そんな真実があったんですね。やはり気持ちが弱くなると、運が逃げて行きますね。

中西 確かに、そう思います。

     ◇

青木 みなさんの今回の勝算は。7ブロックがあり、それぞれのブロックを勝ち上がれば選抜入りが決まります。

村山 私が戦うBブロックはみーおん(向井地美音/AKB48)やぱるるさん(島崎遥香/AKB48)のほかに島田晴香さんもいらっしゃる。1回戦の相手はさやや(川本紗矢/AKB48)。今、活動でも波に乗っていて強そう。

青木 僕の取材だと、さややは強い気持ちをもって、勝ち上がろうとしています。こみちゃん(込山榛香(はるか)/AKB48)も気合がすごい。

村山 え! さややは楽屋で「今…

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