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 出版大手KADOKAWAが、7月に発刊した自己啓発本「新訳 人を動かす」を絶版とし、初版3万部を回収していたことがわかった。著者のデール・カーネギー氏の死後に遺族らが加筆などをした新版を、著作権の保護期間が切れた旧版と誤って翻訳出版したためという。

 KADOKAWAによると、「人を動かす」はカーネギー氏が1936年に米国で発刊。今年著作権が切れたことから出版を企画した。その際、同社は36年版として売られていた電子書籍を元に翻訳したが、その書籍の内容は81年までに発刊された新版だったという。37年から国内で日本語版を発刊する創元社の指摘で発覚した。

 KADOKAWAは「手続きに慎重さを欠いた。申し訳ない」としている。創元社によると、「人を動かす」の国内での累計発行部数は500万部超という。(塩原賢)