国賓として来日したベルギーのフィリップ国王夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会が11日夜、皇居・宮殿で開かれた。天皇、皇后両陛下の主催で、皇太子ご夫妻や皇族方、安倍晋三首相夫妻らが出席した。宮内庁によると、出席者は170人で平成に入って最多という。

 天皇陛下は乾杯に先立ち、ベルギー王室と長年にわたって親交を重ねてきたことに感謝の意を表した。日本と同国が150年前に国交を開いたことに触れ、「我が国の近代化にとり、そのお手本の一つである貴国との交流は非常に重要なもの」と話した。さらに、「貴国は我が国にとって欧州への玄関口としての役割を引き続き果たしていくことと確信しております」と述べたうえで、今回の国王夫妻の来日を「両国の友好・協力関係を更に進展させるものとなることを願っております」と語った。

 フィリップ国王はあいさつで東日本大震災に触れ、「一致団結して苦難に立ち向かう、共に再起する、共に未来を描く貴国の能力に感嘆しています」と述べた。また両陛下について、日本国民の「喜びと苦しみを担いつつ、日本の美点を体現してこられた」と述べ、「思いやり深い姿勢」に敬意を表すると語った。 宮内庁幹部によると、晩餐会では、天皇陛下が3月に同国で起きた連続テロに哀悼の意を示し、国王が感謝の意を伝えた。(多田晃子、島康彦