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 18歳で児童養護施設を巣立った若者を支えようと、大阪の養護施設の職員が独自の取り組みを始めている。退所者への仕送りや成人式の着付け、弁護士による相談サービス――。施設しか頼る所がなかった若者が、一人社会に出て抱える悩みを何とか手助けしたいと奔走している。

施設職員が取り組み

 大阪府吹田市の児童養護施設「大阪西本願寺常照園」でこの夏、男児4人が段ボール箱に米やカップ麺、殺虫剤などを詰め込んだ。宛先は今春に退所した18、19歳の「先輩」。「また遊びに来てね」などとつづった手紙も入れて、発送した。

 この「仕送り」は、施設の職員、芦田拓司さん(35)が企画した。物品は支援団体「すまいるサポートCLUB」が提供し、年4回の発送を計画する。受け取った施設出身の少年(19)は「貯金もほとんどなかったので本当に助かった」と喜んだ。

 少年は家庭の事情で6歳の時に入所。18歳になった今春に退所し、いったんは寮付きの仕事に就いた。だが、仕事の忙しさや孤独感から1カ月ほどで退職し、住まいも失った。芦田さんらに新居の保証人の手続きや職業訓練を実施する団体を紹介してもらい、7月からコールセンターで再び働き始めた。「しんどい時に信頼して相談できるのは施設の人だった」

■相談相手…

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