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「もうおばあちゃんのことはほっといてよ」

(娘が泣きながら私に訴えた言葉)

 80代の義母が布団に入り、「今日も終わった・・・」とスマホを見ていたとき、「じぃじばっかり、ずるい」(※8月6日配信「介護あのとき、あの言葉」http://www.asahi.com/articles/ASJ816R2LJ81ULZU009.html)が目にとまりました。書かれた方の気持ちを思うと切ない気持ちでいっぱいになりました。

 結婚と同時に義父母と同居し、義父を4年前に見送りました。義母は認知症についての自覚があまりなく、トイレの介助などを拒まれ、困ることがあります。

 私の子どもたちは既に成人しています。ある日、社会人1年生の娘が「もうおばあちゃんのことはほっといてよ」と声を荒らげ、その後部屋で泣いていました。仕事から帰宅して慣れない職場の話をしたかったときに、義母が横からあれこれ言うので話の腰を折られてしまう。そんなストレスが積み重なったのかも知れません。

 娘は福祉系の大学で学んで社会福祉士の資格を取り、児童養護施設で働いています。介護でイライラしがちな私の愚痴も聞いてくれます。そんな娘でも「私のお母さんを取らないでよ!」という気持ちになることがあるのです。大人になっても、福祉の勉強をして頭でわかっていても、です。

 それは夫にしても同じこと。私からしてみれば「あなたの親を私一人でみなきゃいけなくて、さらに『俺もかまってくれ』なんて」と泣きたくなります。介護は一歩間違えると家庭崩壊を招きます。

 義母はデイサービスとショートステイを利用していて日中は家にいません。その間、私はパートで働いたり自分が病院に通ったりしています。

 義母がタンスの中の物を全部出していても、オムツが汚れたなと思っても、自分の体調が悪くて起きられない時があります。最近ようやく、オムツを替えるのがほんの少し遅れても、部屋が散らかったままでも「まあいいや」と思えるようになりました。義母より自分が先に逝くわけにいかないから、ほどほどに頑張ろうと自分に言い聞かせています。

 「じぃじばっかり、ずるい」を書かれた方、頑張りすぎないでと願わずにはいられません。子育てしながらの介護、私には想像出来ない大変さだと思いますが、どうか、ご自分を大切になさって下さい。きっとお子さんはお母さんが自分を一番に思っていることをわかっているし、頑張るお母さんを誇りに思っているはずです。

◆静岡県 パート女性(48)

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 朝日新聞文化くらし報道部「介護 あのとき、あの言葉」係

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