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 【松尾慈子】本格歴史漫画「チェーザレ」を生み出した惣領冬実が描く、日本で一番有名なフランス王妃マリー・アントワネットの物語である。しかも、史上初、ベルサイユ宮殿監修だという。「ベルサイユのばら」で育った世代の私、これを読まずにおられようか。

 表紙に描かれた愛らしい少女マリー。そして、裏表紙には長身のイケメン。ベルばらの洗礼を受けた多くの女性読者はおそらく「この男性はフェルゼン? 当然、フェルゼンだよね?」と思いながらページを開く。そして冒頭から描かれる仲むつまじいフランス王家一家の様子に、「あれ?」と思うだろう。

 そう、この本は、夫のルイ16世との間に愛はなく、スウェーデンの貴公子フェルゼンとの道ならぬ愛に走ったという我々世代の「マリー観」を完全に覆す。本書は、たった14歳でフランスへ嫁いだマリーと、その彼女を支える聡明(そうめい)なフランス王ルイ16世の恋物語なのである。作中のマリーは決して道楽娘ではなく、ルイも愚鈍で肥満した王ではない。実はルイは結婚当時から178センチの長身で痩身(そうしん)だったのだ。まあ、超男前でモテ男だったと様々な文献で語られているフェルゼンほどに、ルイが男前だったかどうかは定かでないようだが、裏表紙の男前はルイである。

 池田理代子のベルばらの着想の…

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