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 日本相撲協会は12日の理事会で、春日山親方(元幕内浜錦)に対する師匠としての辞任勧告決議を全会一致で採択した。同日、本人に勧告し、1週間以内に師匠を辞任するよう求めた。

 親方は「春日山」の年寄名跡(親方株)証書の引き渡しを求めた訴訟で先代(元幕内春日富士)に敗れ、取得のための対価を先代に支払うよう命じられたが、応じていない(控訴中)。証書未所持という無免許状態が続いているのに加えて、9月の秋場所では力士らと寝食を共にしなかったばかりか、1日も稽古場に来て指導しなかったことが発覚したため、相撲協会は総合的に判断して師匠として不適格と見なした。

 現親方が1週間以内に辞任した場合、春日山部屋に所属する約30人の力士らは、現親方の出身部屋の追手風部屋に移り、現親方も追手風部屋の部屋付き親方として再度修行する。辞任に応じなかった場合は、協会は現親方との力士の人材育成に関する業務委託契約を解除、強制的に師匠の立場を解く。

 一審では、先代が相撲協会退職後も不当に証書を所有しているとして、現親方が2013年に引き渡しを求めて提訴した。先代は部屋継承に伴う担保として預かっていたなどと主張。今年8月の判決では、現親方が先代に証書の対価として1億7160万円を支払うよう命じたが、現親方側は金額に根拠がない、などとして控訴した。相撲協会としては控訴しても、現親方に勝ち目は全くないと見ている。