【動画】PlaystationVRを体験=安冨良弘撮影
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 本日10月13日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、家庭用のバーチャルリアリティー(VR)機器「PlayStation VR(PSVR)」を発売しました(写真1)。今年はパソコン向けに台湾メーカーのHTCや米Oculus(オキュラス)などがすでにVR関連製品を市場に投入していることもあり、VRが注目されています。その中でもPSVRは、より一般層を狙った本格的な家庭向けVR機器として本命視されています。今回は、PSVRの製品版を使い、どんな体験ができるのかを解説していきます。(ライター・西田宗千佳)

かぶるだけで「ここではないどこか」に行ける

 PSVRでは、ユーザーは顔にVR用の「ヘッドマウントディスプレー(HMD)」をつけ(写真2)、視界をほぼ覆う映像(視野角100度)を見ることで、「そこにいる感覚」を感じることができます。

 言葉で書いても、正直よく分からないかも知れません。少なくとも言えるのは、今までのような目の前にあるテレビを見ながらゲームをしていた感覚とは大幅に異なるということです。

 例えばレーシングゲーム。従来のテレビ画面などでは、車の運転席のドライバーと同じような視点でプレーすると、タイムが悪くなる人が多かったのではないでしょうか。テレビ画面などでも没入感は高いのですが、コースや他の車などの情報が足りず、運転しにくく感じるのです。

 しかし、VRでは違います。ユーザーは完全に車を運転している状況と同じで、さらに首を横に向ければ、その方向の映像も見えます。首を動かすことで、実際の世界にいるのと同じように、周囲の様子を把握できるのです。視界が狭いと感じることはなく、自然にドライビングできるようになります。

 海洋体験をビデオに収録した作品「Ocean Descent(オーシャン・ディセント)」では、海を潜っていく体験ができます。首を動かして周囲を見ると、そこは完全に海中。実際は狭い部屋で椅子に座っていて、近くは壁であるにもかかわらず、ずっと広い海が存在しているように感じます。

 VRでしかできない、独特の体験もあります。特筆に値するのは、VR映像作品「Allumette(アルメット)」でしょう(画像3)。HMDをつけて、この作品を見ると、巨大な別世界の空間が視界に現れます。人形劇の舞台セットに近いのですが、平らな舞台の上にあるのではなく、上下にも左右にも広がりを持つ空間全体が舞台になっている、と考えてください。そのうち、中央に主人公が現れ、ストーリーが動き出します。あえて言えば、360度の舞台に入り込んでしまったような体験ができます。装置にせよ、登場人物にせよ、自分の見たいものを自由に見渡せる舞台の上にいるような、とても新鮮な感覚です。映画では、本来360度あるはずの世界の一部を切り取って表現しますが、Allumetteはそれとは全く違い、360度全てを見渡せる世界の中で物語が進行する作品と言えそうです。

 自分の目と耳、そして腕が別の世界に入り込んで、その世界を体験している感覚になれるのがVRの「本質」です。昔から、ゲームにはそうした部分がありました。でも、そうした効果の大半はゲームに熱中することで脳が感じるものであり、テレビの画面越しでは、やはりどこか狭い窓を通して向こう側を見ているような感覚がぬぐえません。

 しかし、VRではまさに「そこにいる感覚」になります。最新のVR機器は、頭や腕の位置や方向を正確に感知する技術を使い、映像の表示方法を工夫することで、別の世界に入り込んだのと近い感覚を与えることに成功したわけです。これは、実際に体験してみなければ分からない、実に新鮮で驚きに満ちたものです。

難解なセッティングを丁寧に解説、価格はパソコン向けの半分

 ここではないどこかを体験できるのは、なにもPSVRだけではありません。パソコン用のHTC Vive(バイブ)やOculus Rift(リフト)でも、同じような体験ができます。最近はスマートフォンでもVRをうたうものが出てきました。

 それらとPSVRの違いはなんでしょうか?

 まず、スマホとは体験の「質」…

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