首都圏の大規模停電は2006年8月にも起きた。東京都江戸川区の旧江戸川を航行していたクレーン船が、基幹系統と呼ばれる送電線(27万5千ボルト)を切断し、都心部と神奈川県、千葉県の一部が停電した。政府のまとめによると、最大停電戸数は約139万件にのぼり、信号約1500カ所、鉄道18路線が一時停止。エレベーターの閉じ込め被害も71件あった。
この教訓から、政府は停電が起きた場合の影響を最小限にして素早く復旧できるよう、送電網の強化や訓練を含む対応策を電力会社に求めてきた。また、各省庁で自家発電装置の設置を進めたり、民間企業に業務継続計画の策定や電子データの保存対策を急ぐよう促したりしてきた。
経済産業省によると、今回の停電の原因は、06年の大規模停電と同じく、基幹系統の送電線の一部が送電できなくなったためとみられる。同省は06年の教訓から、一部の送電線が切れても別の送電線を迂回(うかい)して電気を送れるように、基幹系統を多重化することを電力会社に求めてきた。
今回、火災が起きた埼玉県新座…
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