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 鴻海(ホンハイ)精密工業の中国法人は14日、傘下のシャープ製インターネットテレビの中国向け新製品を発表した。中国IT大手のアリババグループの基本ソフト(OS)を採用。中国で「新生シャープ」をアピールする目玉にする狙いだ。

 浙江省杭州でアリババが開いた技術イベントに合わせて発表した。価格は公表していないが、45、50、60、70インチの各サイズをそろえる。OSは、アリババが米グーグルのアンドロイドなどに対抗して開発した「YunOS」で、起動までの時間を短くしたほか、テレビ電話などの機能をそろえる。中国のネット商戦が盛り上がる11月11日に合わせて発売する。

 アリババ創業者のジャック・マー氏が6月、鴻海の郭台銘会長に「テレビを作ろう」と電話し、開発が決まったという。発表会で鴻海幹部は「我々シャープの」という表現をたびたび使い、シャープのブランド力を手に入れたことを前面に打ち出した。

 シャープは中国で、高級テレビメーカーとして根強い人気を誇る。鴻海は今回、8年以上使ったシャープ製テレビを新品と無料交換するキャンペーンを開始。中国のファン層をつなぎとめ、買収の効果を高めたい考えだ。(杭州=斎藤徳彦)