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 ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領(73)は14日、訪問先のベルリンでの会見で、妻のアイシャさん(45)から政治指導力に疑問符を投げかけられたことを問われ、「彼女は本来、私の家の台所に属するものだ」などと答えた。隣にいたメルケル首相の失笑を買った。

 昨年の大統領選では、汚職や縁故主義を無くすことを訴えたブハリ氏に対し、元防衛大臣の孫娘のアイシャさんは女性票をとりまとめるなど当選に貢献した。しかし、英BBCのインタビューでは、政権が少数の取り巻きに牛耳られていると指摘した上で「状況が変わらないなら、次の選挙は応援しない」と批判した。

 BBCは発言の背景には、女性の地位向上や過激派組織「ボコ・ハラム」の被害女性の支援などを訴えたいアイシャさんが、政権で政治的活動を抑制されていることに不満がある、と指摘している。

 突然の妻の批判に対し、ブハリ氏は記者会見で「私の妻がどの政党に属しているか知らないが、彼女は本来、私の台所と居間、そのほかの部屋に属するものだ」と語った。

 メルケル首相は苦笑いを浮かべたものの、とくにコメントはしなかった。

 ブハリ氏は、ボコ・ハラムへの対応や、ドイツに流入する不法移民対策を話し合うため、ドイツを訪れていた。(ベルリン=高野弦)